主に小学校低学年くらいのキッズ向けのプレスマホ『Hamic(はみっく)』シリーズですが、中でも人気の『Hamic POCKET(はみっくポケット)』を実際に使ってみたので、実際の機能等の使い心地や感想を忖度無しで記していきます。
もし現在子供向けの「キッズスマホ」や防犯&見守り用の「キッズ携帯」を検討中の方の選択の参考になれば幸いです💡
\ スマホだってステップアップは一歩ずつ💡 /
子どものために作られたファーストスマホ🎵↓
キッズ携帯とスマホのいいとこ取り「Hamic」のプレスマホって何?
「そもそもHamic POCKETって何?」という方は別ページで「Hamic POCKET(はみっくポケット)」についての解説や、利用者の口コミや評判をまとめているので先に読んでみて下さい↓
今回はHamicシリーズのキッズスマホ・プレスマホの中でも定番&リーズナブルな「Hamic POCKET(はみっくポケット)」を実際に注文&契約し、無事初期設定も完了したので「Hamic POCKET(はみっくポケット)」を子供に使ってもらいました。(注文~初期設定までの流れは以下で解説↓)
子供が持ち歩くには丁度いいサイズだけど画面が小さい&キーボード操作が難しい
まず初っ端で気になったのが「Hamic POCKET(はみっくポケット)」のサイズ感です。
手元にあったiPhone12と比較するとよく分かりますが、画面は一般的なスマホに比べてかなり小さいですが、かなり厚さがあり専用のカバーも相まってブロックのような形状です。(重量も約151.8gと結構ズッシリ感があります)
一般的なキッズ携帯と比べてもかなり分厚く、ドコモの「キッズケータイ SH-03M (2019年発売機種)」と比較しても結構厳ついです↓
Hamicストアの公式のイメージ写真ではHamic POCKET単体の写真だけだったので本体サイズを確認していませんでしたが、画面サイズは一般のスマホに比べてもかなり小さいです。
少し困ったのがディスプレイが小さい=文字入力する際のキーボード画面でボタン間の距離が近すぎて打ち間違いが頻発することです。
確認してみると「Hamic POCKET」のディスプレイサイズは3.0インチとなっており、初期設定を行う保護者の指の大きさだと文字入力は慣れるまで結構手間取りました。
また画面が小さい=文字も小さいので、子供がHamic端末操作中に画面と近いのも気になりました。(画面と近い⇒視力低下的な意味で)
だた、Hamic POCKETはキッズスマホなので、スマホと違ってそこまでの頻繁に使わない前提なので、そこまで問題にはならないかもしれませんが。
「Hamic POCKET」のプレスマホ内の役割分担について
「Hamic POCKET」に必要な機能「連絡(メッセージ/通話)」「GPS居場所検索」「スマホ内のフィルタリング&ペアレンタルコントロール」は他のサービスも組み合わせて以下のような役割分担がHamic側で推奨されています↓
スマホ自体のフィルタリングや利用制限 ⇒「Googleファミリーリンク(無料)」
居場所検索や見守り ⇒ottaアプリ(無料)
防犯ブザー ⇒Hamic POCKETに搭載(無料)
保護者との連絡は基本的には専用の「Hamicアプリ」をインストールして保護者と子供間で行います。
防犯機能の「居場所検索」などGPS機能を利用するものは外部サービス「otta(オッタ)」を申込して使うことになります。
また「Hamic POCKET」自体のフィルタリングやアプリストアの制限は、Hamic POCKETがAndroidスマホという事で、Google謹製の「ファミリーリンク」を使って制限・管理します。(いずれも無料で利用可能)
「Hamic POCKET」で居場所検索や防犯はどこまでできる?⇒otta(オッタ)を使う
特にキッズスマホの防犯機能として重要なのが、「居場所検索・見守り機能」でしょう。
Hamic POCKETのGPS居場所検索は別サービスの「otta(オッタ)」を利用します。
hamicアプリ内から「otta」に申し込むことで、保護者のスマホ内に入れたottaアプリで子供が持っている「Hamic POCKET」の居場所をGPS検索で確認することができます。
またottaアプリ内では、特定の範囲を手動で設定⇒そのエリアに入ったら保護者側のスマホに通知が送られる「ジオフェンス機能」や、子供の移動経路の履歴を確認したりも可能で結構便利です。
特にジオフェンス機能は「自宅」「習い事のエリア」「駅」などにピンを差してエリア設定しておくことで、子供が問題なく移動できているかが確認できるのでお勧めの見守り機能です。
ちなみにジオフェンス機能を設定する際に、検知するエリアの半径を50~300メートルの範囲内で指定できるのですが、あまり小さい円に設定するとGPSの精度的に検知されなかったりしたので広いエリア設定をお勧めします。
防犯ブザーのストラップの安心感:やっぱりストラップを引くだけでブザーが起動するのは安心
「Hamic POCKET」の特長の中でも大きいのが「防犯ブザー」がついている点です。
もちろんキッズ携帯なら防犯ブザーはついていますが、スマホで防犯ブザーがついているのはHamicシリーズだけでしょう。
子供にスマホを持たせる場合「防犯ブザーアプリ」をインストールするという家庭も多いですが、万が一の場合にスマホでアプリを起動する余裕があるかというと微妙ですからね。
やはり物理的に引っ張れば鳴る防犯ブザーストラップがついているというのは保護者視点でも安心ですし、仮に子供に犯罪を犯そうとする側がいたとしても「引けば大音量で鳴るストラップ」が見えていることは心理的にも牽制になるでしょうし。
ちなみにHamic POCKETの防犯ブザーは起動すると保護者側のスマホに通知が届きますので、こちらから即座に確認ができるのも〇です。
家族間のメッセージ&無料通話 ⇒「Hamicアプリ(無料)」
定番のメッセージアプリと言えば「LINE」ですが、子供にとっては「フィルタリングが効かず様々な情報に子供が触れてしまう」「知らない相手とコンタクトできてしまう」など安全なサービスとは言い難いです。
そんな背景からHamicでは専用の「Hamicアプリ」から、登録した相手とだけLINEのようにメッセージのやり取りができるようになっています。(無料) また家族間無料通話も可能です。
Hamicアプリを保護者のスマホにインストールすることで、保護者側のスマホと子供のHamic端末間で以下の連絡が可能になります↓
家族間の無料通話ができる
この「Hamicアプリ」での「メッセージのやり取り」や「無料通話」は、事前に設定した相手以外とは送り合えないので安心ですね。
特にLINEアプリの場合、サードパーティなのでフィルタリングが効かず、LINE内のニュースやタイムラインから子供が簡単に有害な情報にアクセスできてしまいますからね。
小学校低学年などには触れさせたくないコンテンツも多く「LINEは便利だけどキッズにはちょっと…」という保護者もいると思いますが、その点この「Hamicアプリ」はその辺にも考慮されていて安心して子供に使ってもらえます。
・スマホ自体のフィルタリングや利用制限 ⇒「Googleファミリーリンク(無料)」
そんなHamic POCKETもキッズスマホとは言え中身はAndroid OSが搭載されたAndroidスマホだったりします。
ホーム画面からスクロースすれば、一般のAndroidスマホと同じように「GooglePlay」や「YouTube」などの定番アプリやサービスにアクセスできてしまいます。
そこを機能制限・管理・フィルタリングするのに「Googleファミリーリンク」というGoogle謹製の無料サービスを導入することがHamic POCKETでは推奨されています。
公式:Googleファミリーリンク
https://guidebooks.google.com/family-link/overview/getting-started-with-family-link?hl=ja参考:Googleファミリーリンクの使い方レッスン(Guidebooks)
初期設定の時点で保護者側と子供側にGoogleアカウントの作成と「Googleファミリーリンク」の設定が進むので、Hamic POCKETでは基本的にはGoogleファミリーリンクの設定を介して保護者側で機能を制限することが可能です。
Googleファミリーリンクでは以下の制限&フィルタリングの設定が可能です↓
「休息時間を設定する」
「特定のアプリの利用時間を制限する」
「Google Playでの使用制限」:
⇒「ゲームとアプリ」のフィルター選択:3歳以上 / 7歳以上 / 12歳以上 / 16歳以上 / 18歳以上 / すべて許可
⇒「映画」のフィルター選択:G(最も厳しい) / PG-12 / R15+ / R18+ / すべて許可
⇒「書籍」のフィルター選択:「露骨な性表現を含む書籍を制限」のON/OFF
「Google Chromeのフィルタ」:
⇒「露骨な性表現を含むサイトを可能な限りブロックする」のON/OFF
参考:
お子様の利用時間を管理する (Googleファミリーリンク公式)
バッテリーの持ちが若干厳しい:毎晩充電する必要あり
気になったのがレビューの低評価にもあった「バッテリーの持ちが弱い」という点です。
今回使っている「Hamic POCKET L」のバッテリー容量は「2000 mAh」となっており、前モデルの「hamic pocket」の倍のバッテリー容量に増量されているみたいです。
が、やはり増量後の「Hamic POCKET L」でもバッテリーの減りは速いです。
朝9:10時点で充電満タン100%だったバッテリーですが、ほとんど操作せず持ち歩いてもらって夜の19:20時点で57%に減っていました。
アプリや親とのメッセージや通話、GPS検索などでバッテリーを消費することも考慮すると、基本的には「毎晩フルまで充電する必要がある」くらいの持ちです。
一応他のキッズ携帯のバッテリー容量は「1,200~1,700 mAh」なのでバッテリー容量的には勝っているのですが、内部がAndroidスマホという事で様々な処理で燃費が悪いのでしょうか。
・「キッズケータイ KY-41C(ドコモ/2023年発売モデル)」:1,500 mAh
・「mamorino 5(au/2019年発売モデル)」:1,200 mAh
・「mamorino 6(au/2023年発売モデル)」:1,540 mAh
・「キッズフォン 2(Softbank/2020年発売モデル)」:1,490 mAh
・「キッズフォン 3(Softbank/2023年発売モデル)」:1,700 mAh
個人的には「もう少しバッテリーの持ちを良くしてほしいな」というのが本音です。
Hamic POCKETでどこまでできる?ゲームは?動画視聴は?
先述の通りHamic POCKET=Androidスマホという事で、YouTubeもアプリのインストールも可能です。(Googleファミリーリンクで制限可能)
キッズスマホ&低価格という事で、本体スペックが高く作っている思えませんが、使えるかの確認のため「YouTube」や「ゲームアプリ」を起動して試してみました。
まずはYouTubeですが、WiFiに接続できれば問題なく再生&視聴できます。
ただ画面サイズが小さいので小さいので、やはり子どもの顔が画面に近いのがかなり気になりますね。(全画面表示にもできます)
画質は自動再生で最低画質(144p)に設定されていましたが、そもそも画面が小さいので画質はそこまで必要なさそうです。
またHamic POCKETの通信回線が月1GBのベーシックプランということで、WiFiに接続しないでYouTubeアプリを起動すると以下のような注意ポップが表示されました。
月容量1GBだとYouTubeの中画質(360p)で月3時間で通信制限になってしまい、通信制限時には肝心のGPS見守り機能に影響が出てしまいます。
なので、基本的にはYouTubeやゲームアプリなどをする場合はWiFiに接続している時だけにしましょう。
続いてHamicにゲームアプリをインストールして起動してみました。
HamicではGooglePlayでのアプリのインストールは「Googleファミリーリンク」によって保護者側で制限設定が可能となっており、画像のように勝手にアプリをインストールしようとしても「保護者へのリクエスト⇒保護者の承認」が必要です↓
今回は動作が軽そうな「すみっこぐらし」のパズルゲームをGooglePlayからインストール&起動してプレイしてみました↓
が、スマホへの負荷の低めのシンプルなパズルゲームでもスマホのスペックが足りずカクカクなのと、画面が小さすぎてタップ操作がかなり厳しくてゲームには向きません。
また、先述の通りHamic POCKETはただでさえバッテリーの持ちが厳しい端末なので、ゲームアプリ起動時はバッテリーの消耗はかなり大きいです。
またプレイ中にデータ通信を行うゲーム・アプリの場合、Hamic POCKETが月容量1GBのデータプランなので直ぐに通信制限になってしまいます。
もしどうしてもHamic POCKETでゲーム・アプリを遊びたいのであれば、自宅でWiFi&充電できる環境で行うしかないです。そもそもゲームで遊ぶ想定のスペックではないので、ゲームも遊ぶ前提であれば他のスマホを検討することを強く推奨します。
通信速度は?⇒IIJmioのドコモ回線を間借り
「Hamic POCKET」の通信回線は実はIIJmioという格安SIM(MVNO)のドコモ回線を使っています。
実際に端末で通信速度を実測してみましたが、予想外に2桁メガバイトという高速通信が可能でした。
ただ、Hamicの料金プラン「ベーシックプラン」では月容量1GBというかなり少ない高速通信しかできない(別途課金でギガ追加は可能)です。
動画やゲームアプリにこの高速通信のギガを使ってしまうと肝心のGPSによる居場所確認機能を使う際に通信制限で精度が落ちたりタイムラグが出てしまう可能性があるので、出歩いているときは基本的には「Hamicアプリ」による無料通話とメッセージ送信くらいの使用に抑えておくのがよさそうです。
Hamicの回線契約はデータのみ=携帯電話番号はない:LINEの認証はできない
またHamicの回線契約時に気が付いたのですが、Hamicの「ベーシックプラン」は月容量1GBで月額1,100円のデータ通信のみのプランです。
なので、090や080から始まる携帯電話番号は付与されておらず、通話はHamicアプリによる無料通話(か他の通話アプリ)のみで行います。(子どもが使うのでそもそも携帯番号なくても困ることは少ないですが)
特に携帯電話番号が重要になるのが「LINE」アプリを使う場合でしょうか。
Hamic POCKETではLINEアプリ自体はGooglePlayからインストール&起動は可能ですが、LINEの初回認証用の電話番号がないのでLINEアプリのインストール自体はできてもLINEアカウントが作成できません。
そのためにHamicでは「Hamicアプリ」で保護者と子供間でメッセージ送受信や無料通話が可能になっているという訳です。
\ スマホだってステップアップは一歩ずつ💡 /
子どものために作られたファーストスマホ🎵↓