povoと言えば2020年に誕生したauの格安ブランドですが、なんと言っても「基本料金0円&必要な分だけトッピングを購入して使う」という画期的な料金体系でも話題ですね。
そんな基本料金0円のpovoですが、子供向けにも使えるのかを調査したので、以下の3パターンに分けて順番に解説していきます↓
結論:キッズ携帯にpovoは回線は繋がるが「安心ナビ」が使えないので見守り機能が不十分でお勧めはできない
話が長くなるので先に結論を述べると、キッズケータイ(マモリーノ)にpovo2.0のSIMカードを契約して差せばpovo(au)回線を掴んでネットに繋ぐことは可能でした。
しかしpovo回線だとキッズ携帯の主要機能であるGPS居場所検索を使うことが出来ないので、見守り端末を持たせる意味がほとんどありません。
そもそもauでマモリーノを普通に契約しても月額数百円で使えますし、保護者がau以外でもGPS居場所検索サービス「安心ナビ」も使えます。料金を気にするなら1つ前のマモリーノ5なら最新機種の半額ほどで購入可能です。
\ povo運用より素直にこっちが無難かと↓ /
そもそもpovoも基本料金無料では有りますが、通話料はトッピング無しだと22円/30秒と割高ですし、半年課金が無いと強制解約になりますからね。
代替案として、家にスマホが余っていれば、キッズケータイの代わりに見守り用スマホとしてリユースするという方法も最近では人気がありますね↓
povoで子供のキッズケータイはある?⇒povoは端末販売自体ないので持ち込み必須
子供が小学生入学くらいの次期になると見守り&連絡用に「キッズケータイ」を持たせる家庭も多いと思います。
キッズケータイは現在大手3キャリア(ドコモ、au、Softbank)で以下の機種を販売していますが、本体代は2万円 +月額料金は込々で1,000円弱くらいとある程度費用がかかるんですよね↓
そんな中「povo2.0が基本料金0円で使えるなら、子供のスマホももっと安く運用できるのでは?」と考える保護者の方も多いと思います。
本体代はしょうがないとして、毎月の通信料金を節約したいからpovoで0円運用できないかしら
結論から述べると、povoは通信回線サービスしか取り扱っていない(端末の取り扱いがない)ので、キッズケータイはもちろんiPhoneなどのスマホも販売していません。
なのでpovoを使うためには、自分で端末を準備して、povoで回線だけ契約してSIMカード(やeSIM)を端末に差して使うのが基本となります。
povo経由でauオンラインショップで端末を購入することが出来る
とは言え自分で端末を探すのも人によってはハードルが高いという事で、povoサイト内にも「au Online Shop 端末購入」というページがあり、親会社の「auオンラインストア」でスマホ等の端末をセット購入することができます。(auオンラインショップの窓口的な形)
参考:au Online Shop 端末購入のご案内(povo公式サイト)
スマホとかは自分で準備するか、auオンラインショップで購入して、povoは回線だけ契約する形式ね
事実povo2.0では子供向けとしても以下のメリットがあります↓
- 基本料金無料 & 必要な分だけギガや無料通話をトッピングする無駄のない料金体系
- ギガのトッピング(課金)無しでも低速(128kbps)通信が可能=LINEのメッセージ送受信程度なら可能
- スマホ端末はauオンラインショップでセット購入ができる(下取りやスマホギガトレード利用可能)
- 18歳未満の未成年でも13歳以上なら本人名義で契約可能
- カバー率も〇な爆速au回線なので安心&スムーズ
- auと同じ「あんしんフィルター for au」が基本料金0円のプランだけでも無料で使える
- 保護者側のスマホの「povoアプリ」から子供のpovoのトッピング購入を制限可能(課金し過ぎ防止)
povoの子供や学生向けのメリットやデメリットについては以下のページで詳しく解説しているので参考にどうぞ↓
実際にpovo公式の子供向け専用ページに「お子さま用のスマホにはpovo2.0がおすすめ!」と大きく記載しており、子供向けのスマホ向けの通信回線としてもpovoが適していることが分かります↓
参考:子供用のスマホにはpovoがお勧め(povo公式ページ)
povoでキッズケータイが0円運用できるなら多少でも節約になるんだけどな
povoでauのキッズケータイ「マモリーノ」は使える?⇒povo公式ではマモリーノ等の動作実績は無し
という事で本題の「povoでキッズケータイを使えるか」ですが、結論から述べるとpovoではキッズケータイは使えません。
どこの通信会社でも、自社回線で利用できた機種を「動作実績のある機種」として専用ページで公表しており、povoでも以下の公式ページでpovoで動作が確認できた端末を公表しています↓
povo公式の「動作実績端末一覧」ページでは、iPhoneやAndroidスマホの様々な機種がpovoで動作実績があるのが分かりますが、キッズ携帯はドコモの「キッズケータイ」シリーズやSoftbankの「キッズフォン」や「みまもりケータイ」シリーズはおろか、同じauの「マモリーノ」シリーズすら動作実績の記載がありません。
【povoでのキッズケータイ各種の動作実績の有無一覧表】
販売キャリア | キッズケータイ機種名 | povoでの動作実績の有無 |
ドコモ | 「キッズケータイ」シリーズ | -(記載無し=動作実績なし) |
au | 「マモリーノ」シリーズ | -(記載無し=動作実績なし) |
Softbank | 「キッズフォン」シリーズ | -(記載無し=動作実績なし) |
「みまもりケータイ」シリーズ | -(記載無し=動作実績なし) |
特にpovoはauグループですが、同じau内のキッズケータイ「マモリーノ」シリーズすら動作実績の記載がないという事から、povoではキッズケータイを使うことを想定していない可能性が高いです。(auの過去販売のキッズスマホ「miraie」は記載がある)
実際にauのマモリーノ5でpovo回線を掴めたという情報もありました↓
マモリーノ5(au)でpovo2.0の回線を使う無ことは可能との情報アリ
ただ、あくまで動作実績が無い(=前例をpovo側が確認していない)だけで、povoでキッズケータイが使えないかどうかは別問題です。
「実際に使えるかどうかは自己責任」という事で、以下のページがauのマモリーノ5をpovo2.0での運用に挑戦しています↓
参考:povoでキッズ携帯(マモリーノ)を0円運用する裏技と注意点(子どものスマホ知恵袋)
上記のページでも結論付けていますが、
- 同じauのキッズケータイ「マモリーノ5」ならSIMロック解除不要でpovo2.0回線を掴むことが出来た
- SMSでのメッセージの送受信や通話(22円/30秒)も可能
- auのGPS居場所検索サービス「安心ナビ」は利用不可
- auの「居場所通知」は規約上は使えるはずだが「位置情報の取得に失敗」して使えなかった
- マモリーノの防犯ブザーも普通に鳴る
という事で、povo2,0の回線を掴むことが出来ますし、SMSによるメッセージの送受信や、マモリーノ側からの発信は22円/30秒(povoで無料通話トッピングで緩和可能)にはなりますが家族間通話も可能です。(マモリーノ5での通話受信は無料)
マモリーノのpovo運用だとauのGPS居場所検索サービス「安心ナビ」は使えない=無料の連絡用マモリーノなら可
しかしマモリーノのpovo運用だと、auの居場所検索サービス「安心ナビ」はauでの契約が必須という事で使うことが出来ず、なぜか「居場所通知」でのSMS経由での居場所検索も使えないようです。
なのでpovoでマモリーノを使う場合には、基本料金0円で運用することは可能ですが、居場所検索ができないので「防犯ブザー付きの親子の連絡用端末」という状態で使う事になります。
連絡用で問題ないのであれば、マモリーノ5本体も中古で安く入手することで、費用面では端末代も通信費もかなり抑えることができる方法なので、節約度の高い選択肢と言えます。
ちょっとハードル高そうだけど、マモリーノ5でpovoが0円で連絡用ケータイ化できるなら悪くない選択肢ね
また、補足ですがマモリーノ本体を安く購入する方法について、以下のページで解説しているので併せて参考にどうぞ↓
povoでキッズケータイ(マモリーノ)の無料運用時の注意点:180日間課金が無いとアカウント停止に
という事でpovoでキッズケータイ(というかauのマモリーノ5)であれば、povo公式では動作実績が確認されていないものの非公式ですが0円運用は可能なようです。
が、povoを0円運用する際に1点だけ注意点があり、povo2.0では180日間トッピング等の課金がないとアカウント停止や解約になるシステムになっています。
povo2.0ではトッピング購入無しでも低速通信(最大128kbps)でデータ通信が可能なので、キッズケータイのSMS程度なら問題なく使えてしまう他、通話料も22円/30秒で通話をする事ができます↓
- 最大128kbpsの低速通信なら可能
- 22円/30秒の通話料金なら電話の発信が可能(発信するなら無料通話トッピングの方がお得)
- 通話の受信は無料で可能(受け専用機にも◎)
- 国内SMSの送信は3.3円/通で可(受信は無料)
しかし、povo側も慈善事業ではないので、1円もお金を払わずに使い続けらえては赤字になってしまうので、「180日間以上課金しないアカウントを停止にする」というルールを設けています。(以下は具体的な最低維持ラインのルールです↓)
長期間未購入時の利用停止、契約解除について
最後の有料トッピングの有効期限の翌日(有料トッピングのご購入がない場合、povo2.0のSIMを有効化した日)から180日の間、有料トッピングのご購入がない場合※、順次利用停止させていただきます。※ 期間内に国内通話料と国内SMS利用料その他所定の従量料金の合計額が税抜額600円(税込額660円)を超えている場合、または当社が指定するプロモコード等の利用がある場合を除きます。詳細については、povo2.0料金プラン詳細をご参照ください。
利用停止後30日の間に有料トッピングのご購入がない場合、順次契約解除させていただきます。
利用停止または契約解除については、事前にpovo2.0のアカウントであるメールアドレス宛またはSMS宛にその詳細をご通知します。
具体的には
「180日間トッピングを課金しない場合、通知を送った後にアカウントを停止にする」
「トッピングをしなくても国内通話料と国内SMS利用料の180日間の合計額が税込660円以上ならOK」
というルールになっています。
povoの最低維持費に関しては他のページで詳しく解説しているページがありますが、「smash.使い放題パックの220円」や「データ使い放題(24時間)の330円」などを半年に一回課金すれば問題ありません。
マモリーノを見守り端末として持たせているケースであれば、180日間で合計30分の通話発信=税込660円以上の通話料になるのでクリアとなります。
親がpovoを使っている場合に子供のキッズケータイはどうする?
ここまでと話が変わりますが、「保護者が既にpovoを使っている場合に、子供のキッズケータイをどうするか」で迷っている保護者の方も多いと思いますので解説を。
キッズ携帯は現在、ドコモauソフトバンクの3社が以下の機種を販売しています↓
通信会社 | キッズ携帯の機種名 | 見た目 |
ドコモ | キッズケータイ KY-41C ・2023年2月24日発売 ・定価:22,000円 製品ページ | |
キッズケータイ SH-03M ・2020年1月発売 ・定価:14,256円 製品ページ | ||
キッズケータイ コンパクト SK-41D ・2024年7月発売 ・定価:28,930円 製品ページ | ||
au | マモリーノ6 ・2023年2月発売 ・定価:22,000円 製品ページ | |
マモリーノ5 ・2019年2月発売 ・定価:11,000円 製品ページ | ||
Softbank | キッズフォン3 ・2023年1月発売 ・定価:20,880円 製品ページ | |
キッズフォン2 ・2020年1月発売 ・定価:18,000円 製品ページ |
保護者がドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイル以外の場合、子供だけドコモ、au、ソフトバンクでキッズ携帯を契約(キッズ携帯の単独契約)することは可能なのですが、保護者が同キャリアを使っていないとキッズ携帯のGPS居場所検索サービスが使えなかったり、家族間無料通話ができなかったりというデメリットがあります↓
【キッズ携帯の単独契約可否とデメリット】
サービス内容 | 子供だけドコモ 「キッズケータイ」 |
子供だけau 「mamorino」 |
子供だけSoftbank 「キッズフォン」 |
キッズ携帯の単独契約 | 〇(キッズ携帯単独の回線契約は可能) | ||
GPS居場所確認サービス /単独契約時の利用可否 |
『イマドコサーチ』 〇 (2023/12/13~親がドコモ以外でも利用可に) |
『安心ナビ』 × (単独での利用不可) ※ただし『居場所通知』は単独でも利用可 |
『位置ナビ』 × (単独での利用不可) ※保護者がワイモバイルなら利用可能 |
家族間無料通話 | △ (22円/30秒の通常の通話料金) ※ドコモ「キッズケータイKY-41C」とau「mamorino6」に搭載の「+メッセージ」で無料通話は可 |
特に3キャリアそれぞれで「イマドコサーチ」「安心ナビ」「位置ナビ」というGPS居場所検索サービスがあるのですが、auとソフトバンクは保護者も同じキャリアを使っていないと利用することができず、キッズ携帯が居場所確認のできない只の連絡用端末になってしまう点には注意が必要です。
キッズ携帯でGPS居場所確認機能が使えないとほとんど持たせてる意味がないわね
が、この面倒な状況が2023年に改善され、ドコモだけは2023年12月13日より探す方(保護者側)がドコモ以外でも「イマドコサーチ」を利用できるように条件が変更されました。
参考:探される方のドコモ回線でイマドコサーチを利用する方法(ドコモ公式サポート)
これによって今まで親子で同キャリア契約が前提だったキッズ携帯の居場所確認機能が完全に自由になりました。
なので、もし保護者がドコモや、au、ソフトバンク以外を契約している場合には、子供だけドコモで「キッズケータイ」を単独契約してもドコモのGPS居場所検索サービス「イマドコサーチ」が利用可能なので、キッズ携帯の機能を十分に使える唯一の選択肢なのでお勧めです↓
\ povo運用より素直にこっちが無難かと /
保護者がドコモ以外でもイマドコサーチ使えます↓
最近では安い通信会社が多く登場しているので、保護者が大手3キャリア以外を使っているケースも多いと思います。詳しくは以下ページで解説しているので是非参考にしてみて下さい↓