povo(ポヴォ)に学割は無し&auの学割「auスマホ応援割」も使えないけど安い
2021年頭にauが立ち上げた新ブランド「povo(ポヴォ)」を検討中の学生の方も多いと思いますが、結論から述べるとpovoでは学割キャンペーンは実施していません。
また同じauグループという事で、「povoでもauやUQモバイルの学割キャンペーンを使う事ができるんじゃないか」と考える方もいるかもしれませんが、残念ながらpovoではauやUQモバイルの学割キャンペーンを利用する事はできません。
同じauグループでもpovoとau、UQモバイルは完全に別サービスという扱いという事ですね。
とは言え後述しますがpovoの料金プラン(完全トッピング制)のギガ単価でみてみると、「データトッピング3GB(990円/回)」も「データトッピング20GB(2,700円/回)」もahamoやLINEMOと同じ水準で安いので、”最初から学割料金”と言ってもいいかもしれません。
povoに学割はないけどキャンペーンが豊富
前述の通りpovoでは学割キャンペーンは実施していませんし、auやUQモバイルと言った同じauグループの学割キャンぺーンを利用することもできません。
が、そもそもpovoは元々の料金(トッピング)の価格設定が安いので学割を適用したauやUQモバイル以上に料金が安いという結果になっています。(料金比較に関しては後述しています)
また学割以外にもpovoでは頻繁に色々なキャンペーンを開催しています。(ギガが貰えるキャンペーンが多く、頻繁にキャンペーンが切り替わるので以下のpovo公式キャンペーンで確認してみて下さい↓
学割無しのpovo VS 学割の有りのauやUQモバイルどっちが安い?学生の料金比較
という事でpovoに学割はないものの、元々の料金プラン(トッピング)が安く、学割以外のキャンペーンもある事が分かりました。
が、気になるのが「学割なしのpovo」と「学割が使えるau」そして同じauグループの「学割が使えるUQモバイル」はどこが一番安いのでしょうか。
実際に3社とも複数の料金プランがあるのでそれぞれで割引後のプラン料金と「3年間での総支払額」を以下に計算してみました↓
通信会社とプラン | 月額料金と内訳 | 3年間の総支払額 |
povo 「データトッピング3GB」 (30日間有効) |
990 円/月:データトッピング3GB ============== 月額 990円 |
35,640円 |
povo 「データトッピング20GB」 (30日間有効) |
2,700 円/月:データトッピング20GB ============== 月額 2,700円 |
97,200円 |
au 「スマホスタートプランライト (4GB/22歳以下限定)」 「スマホスタート1年割」 |
2,453 円/月:スマホスタートプランライト -187 円/月:auPayお支払い割 -1,188 円/月:スマホスタート1年割 ============== 1~12か月目:月額 1,078円 13か月目:月額 2,266円 |
67,320円 |
au 「スマホスタートプラン (20GB/22歳以下限定)」 「スマホスタート1年割」 「スマホスタート応援割」 |
4,103 円/月:スマホスタートプラン -187 円/月:auPayお支払い割 -1,188 円/月:スマホスタート1年割 -1,650 スマホスタート応援割(1年間) ============== 1~12か月目:月額 1,078円 13か月目:月額 3,916円 |
106,920円 |
UQモバイル 「ミニミニプラン(月容量4GB)」 ※親子割(学割)の対象外プラン |
2,365 円/月:ミニミニプラン ============== 月額 2,365円 |
85,140円 |
UQモバイル 「コミコミプラン(月容量20GB)」 「UQ親子応援割 (2024年春の学割)」 |
3,278 円/月:コミコミプラン -1,320 円/月×12か月:UQ親子応援割(5~18歳限定) ============== 1~12か月目:月額 2,178円 13か月目:月額 2,728円 |
102,168円 |
実はどれも結構いい勝負をしているのが分かりますね。
auは高いというイメージがあるかもしれませんが、現在はauでも「スマホスタートプラン 5G」という22歳以下限定の割安プランを出しているので、22歳以下しか使えないですがpovoやUQモバイルと同じレベルに安く利用できます。
ちなみにauの学割(2024年春)は「スマホスタート応援割」や、22歳以下限定の割安料金プラン「スマホスタートプラン5G」に関しては「auで学生向けのスマホ選び方」で詳しく解説しているので、以下ページを参考にどうぞ↓
またUQモバイルもauと同じように毎年年末~翌年5月末まで学割キャンペーンを実施しており、2024年春の学割として『UQ親子応援割<2024>』を実施しており、18歳以下とその家族を1年間毎月1320円割引し続けるという割引内容になっています。
povoでauやUQモバイルの家族割は使える?povoはauの家族割の頭数にカウントされる?
また学割と並んで定番の割引に「家族割引」があると思います。
特にpovoと同じauグループのauとUQモバイルにはぞれぞれ家族割引があり、auの『家族割プラス』は家族内のauの対象プラン利用者の人数人数に応じて割引されるシステムになっています。(UQは2回線目以降が毎月550円割引)
通信会社と家族割名 | 割引内容 |
auの家族割引 『家族割プラス』 |
auの対象プランに加入している家族の人数に応じて毎月割引↓
・同居家族2人:毎月550円割引 |
UQモバイルの家族割 『UQ家族割』 |
対象回線を複数回線契約している場合、2回線目以降は毎月550円割引 |
しかし残念ながらpovoには家族割引に相当する割引サービスはありませんし、povoを利用していてもauやUQモバイルの家族割の人数にはカウントされません。(過去に2021年夏まではpovoがau家族割にカウントされた時期がありましたが、現在はカウントされません)
これもau、UQモバイル、auが別サービス扱いだからという事ですね。
※家族割プラスの割引・カウント対象外です。
povo(ポヴォ)の基本情報:基本料金0円に完全トッピング制の無駄のない料金体系
『povo(ポヴォ)』はauが2021年頭に立ち上げた新ブランドで、基本料金0円に必要なギガ容量や無料通話を”トッピング”するという珍しい形式の通信会社です。
スマホ端末はauオンラインショップでセット購入ができる(下取りやスマホギガトレード利用可能)
18歳未満の未成年でも13歳以上なら本人名義で契約可能
カバー率も〇な爆速au回線なので安心&スムーズ
auと同じ「あんしんフィルター for au」が無料で使える
保護者側のスマホの「povoアプリ」から子供のpovoのトッピング購入を制限可能(課金し過ぎ防止)
トッピング必須(無料ではほぼ不可&半年トッピングしないと利用停止の可能性も)
auの家族割は使えない&auの家族割の頭数にカウントされない
という事でpovo(ポヴォ)の特長を順番に解説していきます↓
povo(ポヴォ)の料金プランは基本料金無料+必要な分だけギガを購入する無駄のない形式
auの新ブランド「povo」最大の特長と言えば、「基本料金無料」に必要な分だけギガ容量や無料通話、各種トッピングを購入して都度決済するという珍しい料金体系でしょう。
その月や日に必要なギガ数やオプションだけを購入する形式なので、他の通信会社でありがちな「ギガ容量の大きいプランを契約してるけどそんなに使っていなかった」という無駄が起こりにくく。必要最小限の通信費で済むため節約につながりやすいです。
また「トッピング」のメニューも種類が多くユニークなものが多く、「24時間のギガ使い放題トッピングが1回330円で使える」や「7日間DAZN使い放題パックが925円」など、日単位など短い期間の使い放題を都度課金できるので小回りが利きます↓
またギガ容量に対する料金でみても、データトッピングの「20GB/2,700円(30日間有効)」は競合サービスであるahamoやLINEMOのスマホプランとほぼ同水準の価格帯ですし、「3GB/990円(30日間有効)」もLINEMOのベストプランと全く同じ水準で安いです。
トッピングしないと使えない(無料では使えない)&半年トッピング購入をしないと自動利用停止の可能性も
反対に「基本料金は0円」ではあるもののトッピング(都度購入)をしない場合、通信速度は128kbpsとキャリアの通信制限時の速度と同じなので全く使い物になりません。
「無料で使える」のではなく「無料で契約できるけど都度課金しないと何もできない」というのが正しい表現なので、その辺を勘違いして契約しないように注意しましょう。(一応22円/30秒で通常の通話は可能なので通話用としては利用可能ですが)
またpovo公式では「180日以上トッピング(都度課金)がないと、利用停止⇒更に契約解除になる」と発表しているので、サブ端末や通話の受け専用として使う場合には注意が必要です↓
Q.トッピングの購入を一定期間実施しなかった場合、どうなりますか?
A.購入したトッピングのうち最も遅い有効期限日の翌日(有料トッピングのご購入がない場合、povo2.0のSIMを有効化した日)から180日の間、有料トッピングのご購入がない場合、順次利用停止させていただきます。
※期間内の従量通話料とSMS送信料の合計額が660円(税込)を超えている場合を除きます。利用停止の対象となるお客さまには、事前に povo2.0 のアカウントであるメールアドレス宛またはSMS宛に「長期間トッピング未購入による利用停止予告」を順次お送りいたします。
利用停止後30日の間に有料トッピングのご購入がない場合、順次契約解除させていただきます。
povoではauオンラインショップでスマホをセット購入可能(下取りも可)
スマホデビューの場合、povoの契約と一緒にやスマホを購入/機種変更したいという人も多いと思いますが、povoではスマホは販売していません。
しかしpovo利用者は2021年8月末より同じauグループの「auオンラインショップ」で機種変更が可能となっています。
povo利用者は端末を購入する際に「スマホトクするプログラム(端末返却プログラム)」や「下取り」も可能となっています。(下取りは2023年3月8日から可能に)
3月8日より、povo2.0でスマートフォンやタブレットの買取りサービスがスタート!
povo利用者がauオンラインストアでスマホを購入する手順や条件などは、上記の公式ページに詳しく記載がありますのでご確認ください。
またスマホ下取りには「スマホギガトレード」という珍しいプログラムもあり、スマホを現金ではなく「ギガ容量」として下取りができます。
スマートフォンやタブレットの買取り額に応じて、povo2.0のアプリでご利用いただけるトレードコード20GB (30日間)※と交換できるサービスです。
ご自宅で眠っているスマートフォンがあれば、新しく端末を購入しなくても買取りに出すことが可能です。
povo2.0ユーザー以外もお申し込み可能です。
povoのフィルタリング&支払方法 未成年の契約はできる?
特に18歳未満の未成年がスマホを使う場合、フィルタリングの導入が法律で義務付けられています。
povoの場合、auと同じ「あんしんフィルター」や「ウェブ安心サービス」が無料で利用可能なのが嬉しいです。
Q.あんしんフィルター for auは利用できますか?
A.ご利用いただけます。povo2.0プランお申し込み時にご登録の利用者様が未成年の場合、お申込み完了後に登録の親権者様のEメールに設定方法が送付されます。
ご設定方法についてはこちらをご確認ください。
特に大手キャリア以外で契約する場合、フィルタリングは有料オプションとして加入しないといけないケースも多い中、LINEMOは無料で使えるのは地味に助かります。
ちなみにpovoはオンライン限定なので、設定も保護者側で行う必要があります。(以下のYouTubeのau公式チャンネルであんしんフィルターの初期設定の解説動画があるので参考にしながら設定してみて下さい↓)
1.初期設定
【あんしんフィルター for au】STEP 0 初期設定方法(店頭で設定されていない方はこちら)
2.管理者登録
3.利用時間を設定
4.日常的な管理
povoは未成年でも13歳以上なら本人名義の契約も可能
また一般的に18歳未満の子供が使う場合には親権者名義で契約&18歳未満の子供を利用者登録する形で契約するパターンが多いと思います↓
ただ、povoの場合未成年でも13歳以上であれば本人名義でも契約が可能となっています↓
Q.未成年者の名義で契約できますか?
A.はい、13歳以上の方であればご契約できます。
なお、お申し込みには親権者の同意が必要です。親権者同席のうえでお手続きください。
キャリア発の新ブランドの競合であるahamoやLINEMOでは未成年は本人名義では契約できないですが、povoの場合はドコモやau、ソフトバンクと同様に未成年でも13歳以上なら本人名義での契約が可能です。
povoの支払方法はクレジットカードのみ
またpovoの支払い方法は「クレジットカードのみ」となっている点にも留意を。
スマホの通信会社は集金性の観点からクレジットカード払いのみの会社が多いですが、ドコモやau、ソフトバンク系列のサービスではクレカ以外にも「口座振替(銀行引落)」が可能なところも多いです。(ahamoやLINMEOでは口座振替も可)
なので「クレジットカードを持っていない」「クレジットカードを使いたくない」という方はpovoで契約することはできないのでご注意を。
一応povooの支払い関連の情報がサポートページに纏まっていたので必要な方は参考にどうぞ↓
povoで中学生におすすめな料金プラン&スマホ機種と料金シミュレーション
最後にpovo(ポヴォ)で学生にお勧めの「料金プラン」「スマホ機種」の組み合わせを紹介します↓
povoに料金プランないので毎月「データトッピング3GB」を購入すると想定し、iPhoneはauオンラインストアで新品の「iPhoneSE(第三世代/64GB)」を購入した場合の月額料金の内訳・シミュレーションは以下のようになります↓
auオンラインストアでiPhoneSE(第三世代/64GB)購入 (auでの定価70,935円) |
1,970 円/月×36か月 |
データトッピング3GB (有効期限30日間) |
990 円/月 |
(合計月額) | 1~36か月目:月額 2,960円 37か月目~:月額 990円 |
(3年間合計出費) | 106,560 円 |
かかるスマホ代の大半がiPhoneの本体代金となっており、povoのプラン料金(データトッピング3GB)はかなり安いことが分かります。
更に月3GBで足りない場合には、他の通信会社の場合は大きいプランへ変更する必要がありますが、povoの場合は更に「データトッピング3GBを990円で購入⇒月6GBで月額1980円」のような器用な使い方ができるのは強みでしょう。
一応月20GBをコンスタントに使う場合「データトッピング20GB」を毎月購入するケースも料金シミュレーションしてみました↓
auオンラインストアでiPhoneSE(第三世代/64GB)購入 (auでの定価70,935円) |
1,970 円/月×36か月 |
データトッピング20GB (有効期限30日間) |
2,700 円/月 |
(合計月額) | 1~36か月目:月額 4,670円 37か月目~:月額 2,700円 |
(3年間合計出費) | 168,120 円 |
月20GBの場合でもahamoやLINEMO(スマホプラン)と同水準なので充分安いです。