povoって基本無料で使えるんでしょ?
povoの電話番号でLINEアカウントの新規登録は可能?実際に試してみた
「基本料金0円」で通信業界でも話題になったpovoを使っている人も多いと思いますが、povoの電話番号を使ってLINEアカウントを作る事ができるのか気になっている人も多いと思います。
ご存じの通りpovoはトッピング課金しなければ料金がかかる事はありませんが、トッピング無しで0円の状態でも電話番号が発行されるからです。
今回は実際にpovoを契約して、
- 「povoの電話番号でLINEアカウントを作ることが出来るのか」
- 「povoで本人確認はできるのか」
- 「トッピング無しの基本0円状態でもLINEを使う事ができるのか」
を試してみたので結果を載せたいと思います。
【基礎知識】LINEアカウントの仕組み 1つのLINEアカウントにつき1つ電話番号との紐づけが必要
基本情報として「LINEアカウントは1人1アカウント」という訳ではなく、1つの電話番号に紐づけて1つのアカウントを作成する事が可能となっています。
なので仕組み上は電話番号の数だけLINEアカウントを作ることが出来ます。(050から始まるIP電話番号ではLINE認証は不可です)
特に現在は格安SIMなど月数百円で電話番号付きの回線契約ができる時代なので、その電話番号で新たにLINEアカウントを作る事ができます。
そして更に安い(という基本料金0円の)povoの電話番号を使ってLINEアカウントが作れれば、理論上は0円でLINEアカウントを作る事が出来る事になります。
povoの電話番号でLINEアカウントを新規作成は可能🎵画像付手順解説
という事で実際に使っていないiPhoneSE(第三世代)が手元にあったのでpovoで契約したnanoSIMを差し、povo契約時に発行された電話番号でLINEのアカウントを作成してみました。
povoのnanoSIMをiPhoneSE(第三世代)に差してiPhoneを起動し、povo回線をしっかり掴めていることを確認します。(ちなみにpovoで全てのスマホが使えるとは限らないので、povo公式ページに動作実績のある機種かどうか事前に確認しておく事を推奨します)
しっかりpovo回線が掴めていますが、通信速度は脅威の6kbpsです!(6メガではなく6キロ)
povoのトッピング無し時の通信速度は128kbpsと公式サイトに記載されていますが、ベストエフォートという事でここまで遅い事も。(auの通信制限時の速度)
povo2.0は基本料金がかからないため、トッピングを追加しない場合は0円(*1)で利用することが可能です。
トッピングを追加しない場合でも128kbpsの速度でデータ通信を利用できるだけでなく、通話をすることも可能です。
ただし、povo2.0は180日間のトッピングの追加がない場合は利用停止、契約解除になる場合があります。
最低でも半年に1回はトッピングの追加が必要ですが、トッピングの金額ではなく「利用しているかどうか」で判断されるため、1GB390円のトッピングを追加するだけで契約解除や利用停止を防ぐことができます。
*1:180日間以上に渡って有料トッピングの購入などがない場合は、利用停止や契約解除となることがあります。
Appストアにアクセスし、LINEアプリをインストールしようとするも、遅すぎて「AppStoreに接続できません」と表示されてしまいます。
なのでWi-Fiに接続してWi-Fi環境下でLINEアプリをiPhoneにインストールしました。
そのままインストールしたLINEアプリを起動して、「新規登録」に進みます。
LINEの初回認証のため電話番号を入力するフォームにpovoの電話番号を入力すると、「上記の電話番号にSMSにて認証番号を送ります」と表示されるので「送信」を選択します。
そのままSMSに認証番号(数字6桁)が送られてくるので、LINEアプリ上の「認証番号を入力」のフォームに入力
すると問題なくpovoの電話番号でも認証を通過でき、「アカウントの新規作成」に進めました↓
その後「LINE上での名前」を決定して「アカウントを新規登録」>「友だち追加設定」まで進めました。
なので「povoの電話番号でも問題なくLINEアカウントを作成することが出来た」という結果になりました。
povo2.0の電話番号でLINEの年齢確認は非対応
続いてLINEの「年齢確認」ですが、残念ながらpovoの電話番号だとLINEの年齢確認はできませんでした。(ちなみに2021年9月まで新規受付をしていたpovo1.0ではLINEの年齢確認は可能だったようです)
povo公式ページを確認してみましたが、確かに「LINEの年齢認証サービス:非対応」と記載されていました↓
LINEの年齢認証サービス:非対応
実際に試してみましたが、povoの電話番号では年齢確認はできなかったので「あとで」を選択するしかありません。
【補足情報】LINEの年齢確認が可能な通信会社と、年齢確認できないデメリット
ちなみにLINEの年齢確認についてと年齢確認できないデメリットいついても補足します。
LINEでは「青少年のLINEユーザーをトラブルから守る」という目的のため、18歳以上と年齢認証できないアカウントには一部の機能を制限しています。
年齢確認するには?
LINEでは青少年のLINEユーザーの皆さんをトラブルから未然に守るため、キャリア各社と連携し18歳未満の方はLINEのID設定およびID検索、電話番号を利用した友だち検索など、部分的な機能制限を実施しています。全ての機能をご利用いただくには年齢確認を行ってください。
LINEの年齢確認ができないと以下の機能が使えないという制限が付きます↓
- 「電話番号検索」での友だち追加
- 「ID検索」機能での友だち追加
- QRコードやリンクを送ることでグループに招待する
「不特定の相手からコンタクトが来ないようにする制限」と思われますが、これらの機能が必要かどうかは人によって違うと思います。
とは言え、直接会ってLINEを交換する場合には「QRコード」の読み合いで出来ますので、多くの人の場合はそこまで問題になる事も無いと思います。
ちなみにこの「LINEの年齢確認」は以下の通信会社であれば認証可能です↓
- ドコモ
- au
- ソフトバンク
- 楽天モバイル
- LINEモバイル
- その他の通信会社(mineo、IIJmio、イオンモバイル
という事でpovo2.0のトッピング無しの0円状態でも「povoの電話番号でLINEアカウントの新規作成が可能&年齢確認は不可能」という結論になりました。
特に「無料でLINEアカウントが欲しい」という方には基本料金無料のpovoを契約して電話番号でLINEアカウントを作成するというのは便利そうですね。(後述しますがLINEがpovoのトッピング無しで使えるかは別問題として)
povoのトッピングなしの低速状態(128kbps)でLINEは使えるか検証
ここまではpovo2.0の電話番号でLINEアカウントの作成に関する内容でしたが、実際にpovo2.0のトッピング無しの通信速度でLINEが使えるのかについても検証してみました。
まずpovo2.0のトッピング無し状態での通信速度は、私の環境(2024年4月 平日21時台 都内)では前述の通り4kbpsという超低速となっていますが、この状態でLINEをどこまで使えるか確認してみました。(参考までにこの時の通信速度は54kbpsで実施)
【povo2.0トッピング無し状態で検証】LINEトークはできる?
まず最も簡単であろうLINEトークの文字送信ですが、こちらは問題なくできました。
テキストで送信した瞬間にほぼタイムタグなしで相手側のLINEに届いていたので、テキストベースでのLINEのやり取りならpovoのトッピング無し時の最大128kbpsの低速でも問題なく可能です。
【povo2.0トッピング無し状態で検証】LINEでスタンプはできる?
次にスタンプの送受信ですが、こちらも問題なくできました。
ただ通常よりサイズの大きいgifアニメーションのスタンプなどは少し時間がかかる可能性もあります。
【povo2.0トッピング無し状態で検証】画像の送受信はできる?
続いてLINEトークでの写真・画像の送受信ですが、こちらはpovoのトッピング無し時の通信速度では無理でした。
今回送信した画像はスクリーンショットで100KB内とかなり軽めでしたが、画像が送れず「再送」ボタンが表示されてしまいました。
普通にスマホで撮影した写真だとその何十倍もサイズがあるので送信も受信もほぼ無理ですし、更にサイズが大きい動画データの送受信はトッピング無しでは諦めましょう。
WiFiに繋ぐか、povoの安い「お試しトッピング」なども色々が色々あるので、最低限のトッピングはしてみても損はないと思います。
なので結論としては、povoのトッピング無しでは画像・写真・動画の送受信は難しいので、送受信の時はWi-Fi環境下やpovoのトッピング(最初はお試しトッピングがお勧め)を使うしかありません。
【povo2.0トッピング無し状態で検証】LINE通話はできる?
そして気になる「povoのトッピング無しの通信速度でLINE通話が出来るか」も検証してみました。
意外でしたが、トッピング無しのpovoの通信速度でもLINE無料通話は問題なくできました。
ただ、音声が水中にいるようなモゴモゴ感があるのが気になりましたが、タイムラグや途中で途切れる等も発生せずにLINE通話が出来ました。
【povo2.0トッピング無し状態で検証】LINEビデオ通話はできる?
最もギガを消費すると言われるLINEビデオ通話についても、トッピング無し状態のpovo回線で試してみましたが、意外にもビデオ通話も可能でした。
ただ通話品質やビデオ品質はお察しの通りなので、しっかりとビデオ通話がしたいのであれば中速以上の通信速度は準備することをお勧めします。